2019年度春期特別講座

春期特別講座(全5講座)  2019年6月4日~6月19日


【概要】      ※詳細は、会報(2019年度 春号)をご覧下さい。

1.近郊スケッチ「初夏の大船フラワーセンターを描く」
6月4日(火) 雨天予備日 6月18日(火) / 大船フラワーセンター / 35名 / 中村智恵美先生

2.透明水彩技法
6月5日(水) / 友の会アトリエ(港陽ビル6階) / 一日講座 / 25名 / 右近 としこ先生
※透明水彩技法と人物クロッキーの受講はどちらか1講座とします。

3.バススケッチ 「上高地・飛騨高山」
6月7日(金)~8日(土)1泊2日 / 上高地(河童橋周辺)・飛騨高山(飛弾の里等) / 44名 / 山﨑 弘先生

4)人物クロッキー
6月16日(日曜日) / 友の会アトリエ(港陽ビル6階) / 午前・午後の部各30名 / 広田 稔先生
※人物クロッキーと透明水彩技法の受講はどちらか1講座とします。

5)スケッチ&ウォーク
6月19日(水)  雨天予備日 7月17日(水) / 東京駅(丸の内口)~和田倉噴水公園~皇居・東御苑~平川 門 / 35名 / 上田耕造先生


【実施結果】


1.近郊スケッチ「初夏の大船フラワーセンターを描く」

6月4日(火)、春の「近郊スケッチ」を大船フラワーセンターで実施しました。
当日は、初夏を感じさせる少し汗ばむ陽気でしたが好天に恵まれました。ちょうど見頃を迎え、緑に囲まれたハナショーブやバラ園と付近の建物群などを描きました。
午前10時から午後2時半までスケッチした後、全員の力作を並べて講師の中村智恵美先生に作品の講評をしていただきました。先生の的確かつ丁寧な指導により、受講生の皆さんは充実した一日を過ごすことができました。

2.透明水彩技法

実施日:2019年6月5日(水) 講座名:右近としこ透明水彩一日講座  募集数:25名

透明水彩の第一人者・右近としこ先生指導の一日講座。横浜美術友の会初登場です。25名の募集に100名を超す方が押しかけました。凄い人気でした。先生には、今後も友の会にお出でいただきたい旨お願いしています。ご期待ください。

当日のモチーフのお花は、先生が吟味してご手配いただきお持ちくださいました。百合、バラ等の素敵なお花でしたが、アトリエ3箇所を飾るにはたっぷりの量でした。鋏さばき鮮やかにテキパキ活けていただき、圧倒される思いで見ておりました。受講生の皆さんは早くからお出でになり、先生のご準備されているところを熱心にご覧になっていました。
午前中は先生のデモンストレーション。1箇所のモチーフ前に画板、絵の具、水入れ等をセットし、生徒は先生を幾重にも取り囲むように見る形をとりました。先生は、作画しながらタイミングを計って解説を行っていただき、にじみやぼかしのコツなども丁寧に説明いただきました。受講生はメモを取ったり、熱心に耳を傾けていました。鉛筆デッサンから着彩。約2時間半で1枚の作品が完成し、イーゼルに飾り昼休みに見ていただきました。
午後からは生徒さんが作画する番。3つのモチーフを、それぞれ取り囲むように7~8名が着席。右近先生直伝の透明水彩技法をさっそく実践していました。先生は、精力的に指導に回られ熱気のある素晴らしい講座となりました。講座最後には、コーナーに生徒さんの作品を集めて講評会を実施。右近先生の魅力いっぱいの講座を、参加者は充分に吸収して行かれました。先生、皆さん、お疲れ様でした。

 

※画像は編集中です。追って掲載します。

 

3.バススケッチ 「上高地・飛騨高山」

2019年6月7日~8日  一泊バススケッチ  ~上高地・飛騨高山 

スケッチ旅行は天候が勝負。その空模様が両日とも最悪でしたが、皆さんのご協力のもと飛騨高山・上高地を堪能していただきました。スケッチブックには、思い出がいっぱい残った旅だったと思います。「ホテルは綺麗。温泉も良かった」と好評で何よりでした。山﨑弘先生、皆さま、雨の二日間お疲れ様でした。
7日出発の朝、目的地の「上高地」は雨。それも、徐々に悪化する予報でした。そこで、一日目と二日目を入れ替えることにして関係各所に連絡して飛騨高山に進路変更としました。土砂降りの高速道路を走り、高山に着いたのは午後1時過ぎ。皆さんの願いが通じてか雨は小降りに。「飛騨の里」では、思いおもいの場所でスケッチを堪能されていました。講評会はホテルの協力のもと、ホールをお借りして行いました。
二日目の早朝、希望者参加型の「早朝・朝市ツアー」を企画したところ、3分の2以上の方が参加されました。宮川朝市~古い町並み~赤い橋~陣屋朝市と散策。農家の方が店を準備する中、朝飯前の散歩・買物を楽しまれました。朝食後にホテルを出発、二日目の目的地に「上高地」へ。低い雲に穂高は隠れていましたが、河童橋周辺は明るい薄日が差すコンディションまで回復。時折、青空も顔を出す天気でスケッチを堪能されました。梓川は、雨の影響で水量は多め。河原には下りられませんでしたが、梓川脇ベンチで講評会を実施すると、通り掛かる中国人なども加わり観光地ならではの一幕でした。

 

 

 

4)人物クロッキー

6月16日(日)、広田稔先生(白日会会員、当会絵画教室レギュラー水曜講師)をお迎えし、午前の部と午後の部2コース春期特別講座「人物クロッキー」を開催しました。参加者は、午前午後それぞれ30名です。

まず最初に30分広田先生の講義とクロッキーのデモンストレーションが行われました。その後受講生全員が下記時間割に従い、裸婦のモデルさんのクロッキーを描きました。
時間割:10分ポーズ2回×2回、4分ポーズ5回×2回、2分ポーズ10回
立ポーズ:前、後ろ、の重心の軸足では重心の腰が上がり、肩のラインは逆に下がる。
:前、後ろ、横の軸は頭から足までS字カーブ、又は折れ線のS字になる
人体を塊としてとらえ、頭、上半身、腰、膝上,膝下を直方体の箱に分けて考える。稜線を描くことで立体を表現できる。画面の中に人体をうまく収めるために三角形の構図を使う。
上記の事柄を、クロッキー画を通して学びました。
受講生の皆さん大変熱心に取り組み、充実した、満足感溢れる講座でした。また、種々のポーズに機敏に対応できた素晴らしいモデルさんにも恵まれた講座でした。↓講師のクロッキー見本

  

  

5)スケッチ&ウォーク

6/19(水)特別講座「スケッチ&ウォーク」は、上田耕造先生の東京駅前スケッチ・デモンストレーションからスタートしました。(34名参加。体調不良の欠席1名)
上田先生から、東京駅全面建て替え計画反対、東京駅保存運動をしていた時に作成された絵ハガキ5枚セットが参加者全員にプレゼント。
5年ほど続いた上田先生たちの東京駅保存運動が実を結んで、今の東京駅の姿があります。上田先生たちの保存運動に感謝です。
この日行幸通りは一般人立ち入り禁止で、信任状をもったアフリカやアラブの外国大使の馬車行列の出発式がおこなわれていました。
和田倉門噴水公園で参加者全員1時間のスケッチタイム、噴水を描く上田先生2度目スケッチ・デモ。
三ノ丸尚蔵館附近で昼食、東御苑花菖蒲園付近で参加者全員1時間のスケッチタイム。
上田先生のスケッチは花菖蒲と公園風景の2枚を解説。上田先生スケッチ・デモの最後は平川門付近の石垣風景。20分ほどで描く上田先生の4か所スケッチ・デモは参加者全員にとても勉強になりました。
お天気にも恵まれてとても充実した1日でした。