H29年度冬期特別講座
冬期特別講座
2月12日(月) 10:00~募集。3月実施。
【概要】
1.「油彩技法・グラスを描こう」 / 一色映理子先生 / 3月3日(土) 一日コース
2.「作品研究会」 / 広田稔先生 / 3月4日(日) 午前の部、午後の部
3.「透明水彩人物画」 / 醍醐芳晴先生 / 3月11日(日)、 3月12日(月)各 一日コース
4.「早春近郊スケッチ・ニコライ堂を描く!」 / 山崎弘先生 / 3月15日(木),雨天予備日3月29日(木) 一日コース
5.「デッサン・量感をつかむテクニック」 / 上田耕造先生 / 3月16日(金) 一日コース
6.「水彩で描くチロル風衣装のモデル」 / 岡田高弘先生 / 3月28日(水) 午前の部、午後の部
1.「油彩技法・グラスを描こう」 / 一色映理子先生 / 3月3日(土) 一日コース
今回の油彩特別講座は透明なコップや水を描くには、どうしたら良いか、どのように表現すれば透明感が出るのか、描き方について手順を追って、前回の特別講座「油彩技法」に引き続き、一色映理子先生(武蔵野美術大学、女子美術短期大学非常勤講師)から実演、解説を受けました。
①透明なグラスを描くには背景を先に描かなくてはなりません。
②グラスは初めに内から暗い部分を描きます。グレー、ハーフトーンを描き、もう一段明るいハーフトーンを描きます。
③再度、背景を描きながら外から形を決めます。内と外から描いてグラスの形を決めます。
前日、先生が徹夜で描かれたサンプルをもとに4つのグループに分かれて、少人数で解りやすく描き方の説を受けることが出来ました。また、筆の種類とその使用方法、透明、不透明の絵具の使い分けについて解説があり、加えて先生のオリジナルパレットの紹介も受けました。
水を入れたグラス1個とイチゴ2つのシンプルなモチーフのため、受講生全員が背景を含めかなり描き込みのできた絵を完成することが出来ました。最後に一色先生の熱心,誠実な指導に生徒さんから感謝の拍手が送られ、無事終了しました。
[実施概要]
日 時 :平成30年3月3日(土)10時~16時 1日コース(昼食休憩1時間を含む)
参加者 :32名
講 師 :一色映理子先生(武蔵野美術大学、女子美術短期大学非常勤講師)
内 容 :「グラスを描こう」透明なグラスに水を入れて質感や透明感をどのように描くかの解説と描画演習
2.「作品研究会」 / 広田稔先生 / 3月4日(日) 午前の部、午後の部
今回の作品研究会は日頃描いている作品や公募展に出品する作品など、油彩・水彩・パステル・アクリル・ミックストメディア等のF10からF80までの作品が持ち込まれました。
参加者は比較的キャリアのある方から最近始めたという方まで幅広く、講師の広田 稔先生から絵画の基礎的な考え方の話や、巧みな作品講評に熱心にメモを取りながら聞き入っていました。
広田講師からは、風景画で最初に必要な観点として目線や太陽の位置確認、消点V(Vanishing Point)、また人物では顔の稜線を挟む光と陰の色の違いや、人物と背景との奥行き感等の基本的なことの大切さのお話があり、充実した時間を過ごしつつ閉会しました。
本研究会は毎年好評を博しており、この講評を基にして作品を手直しする方も多くいるようです。
「作品研究会」 / 広田稔先生 / 3月4日(日) 午前の部、午後の部
3.「透明水彩人物画」 / 醍醐芳晴先生 / 3月11日(日)、 3月12日(月)各 一日コース
透明水彩の第一人者・醍醐芳晴先生をお招きし「透明水彩人物画一日講座」を、3月11日(日)、12日(月)の二日間に渡って実施。
申込日には募集60名に対し170名近い方が押し寄せる人気講座です。両日とも、午前は先生が描いて見せ、解説をしながら仕上げてゆく手法を取りました。昼食を挟んでからの午後は、「今度は皆さんが苦しむ番」と先生の冗談でスタート。各自が熱心にモデルに向かい、力作が次々に仕上がっていきます。
← 午前中は先生の作画鑑賞
←先生から作画意図の説明が…
←午後は受講生が真剣な表情で
← 力作揃いに醍醐先生も絶賛
講座の最後には、全員の作品を並べて講評会。中身の濃い一日を充分に満喫!
← 講座最後には醍醐先生と記念写真
[実施概要]
・期 日:平成30年3月11日(日)、12日(月)
・講 師:醍醐 芳晴先生(無所属)
・場 所:横浜美術友の会アトリエ(港陽ビル6階)
・時 間:10:00~講師作画実演 13:00~受講生作画
4.「早春近郊スケッチ・ニコライ堂を描く!」 / 山崎弘先生 / 3月15日(木) 一日コース
3月15日(木)早春近郊スケッチを東京神田、ニコライ堂にて10時半から3時半まで実地いたしました。
参加予定者は35名でしたが、体調不良や自己都合の欠席者が4名あり31名での開催となりました。
当日は朝から素晴らしい天気に恵まれ、春の陽気の中でのスケッチ会となりました。ニコライ堂の周辺は新しい高層ビルが多くなり、見通しが悪くなりましたが、幸いにニコライ堂のある道を隔てたところに新しくできた高層ビルの敷地内の芝生のある小さなスペースからは、ニコライ堂が大変よく見通せるので、参加者の大半はこの芝生の場所に陣取り、3時まで熱心に絵筆をふるいました。午後からは急にビル風が強くなり、絵具や絵筆が風でとばされるハプニングもありましたが、3時に全員筆を置き、風のないニコライ堂の敷地内にて山崎先生により、一作品ずつ丁寧な講評をいただきました。
ニコライ堂は大変複雑な作りのロシア聖教会で、デッサンにかなりの時間がかかり、大半の方は時間内に絵を完成させることができなく、未完成のまま講評を受ける作品が多かったのが残念でした。
[実施概要]
講師:山崎弘先生(主体美術協会) 日時:3月15日(木)一日コース
・友の会担当者: 加藤博司、福井康行
5.「デッサン・量感をつかむテクニック」 / 上田耕造先生 / 3月16日(金) 一日コース
今回の「デッサンⅢ 量感をつかむテクニック)」は、まず上田 耕造先生がヘルメスをデッサン実演、その後受講生はヘルメス、ジョルジョ、ブルータス、モリエールの中から一点を選んでの実習です。
また、今年度3回目(1回目「まずは描いてみよう」、2回目「精度を上げよう」)の講座でしたが、初めて参加する方も少なからずいたので、基礎も含めての講義でした。
手順は、
① 自分の位置を決める。
② 木炭紙を16分割し、デッサンスケールでポイントをおさえ、形を取ったらスケールは使わない。
③ はかり棒は水平垂直、縦横比率、すきまの形、傾き等の確認に使う。
④ 材料(木炭)は沢山乗せた方がよい、良いデッサンにつながっていく。
⑤ モチーフの隣に描きかけの絵を置いて観察する
⑥ 対象を観察する方法の一つとして手で触る
手を洗い綺麗な手で触る。量感がつかめる。石膏像を運ぶ係りをすると量感がよりわかる。目で見た形と実際の形は違う。
⑦ 石膏像デッサンは人物を描く時の大きな手掛かりを提供してくれる、等々。
参加者は先生から教わった描き方で石膏像と向き合いましたが、講義対象となったヘルメスを描いた方が圧倒的。
終了時にはそれぞれの力作が並び、先生から総評を頂き、充実の1日講座となりました。
[実施概要]
日 時:平成30年3月16日(金)10時~16時(昼食休憩1時間を含む)
参加者:30名
講 師:上田 耕造先生(アトリエ21)
内 容:講義と実習(ヘルメス、ブルータス、モリエール、ジョルジョの大型4石膏像)
6.「水彩で描くチロル風衣装のモデル」 / 岡田高弘先生 / 3月28日(水) 午前の部、午後の部
今回は、鉛筆デッサンの上に着彩するのではなく、透明水彩でクロッキー、モデルを直接描くという講座です。
講師は 岡田高弘先生。最初に、先生より「クロッキーについて」という資料のコピーを全員に配布。最初に先生が1ポーズ描いて見せ、後の5ポーズを受講生が描くというものでした。
特に刷毛の使い方の説明があり、10分ポーズをいきなり水彩で素早く描くという課題に皆さん熱心に取り組んでいました。
[実施概要]
実施日:平成30年3月28日(水) 午前の部 10時~12時半 午後の部13時半~16時
講 師:岡田高弘先生
モデル:高橋伸子さん
参加者:午前30名 午後30名