夏期特別講座「油彩講座 台所用スポンジを使用して葡萄と桃を描いてみよう!」実施結果です

8月4日(日)一色映理子先生をお迎えして、夏期特別講座「油彩講座 台所用スポンジを使用して葡萄と桃を描いてみよう!」を実施しました。

葡萄や桃は瑞々しいイメージがありますが、よく観察すると葡萄の皮の表面には白い粉(ブルーム又は果粉と呼ばれる)が見え、桃もフワフワとした産毛が生えています。葡萄と桃を透明なガラスのお皿に乗せて白いクロスのテーブルに置きました。これらの質感を、台所用スポンジを使用して表現することを学ぶ講座です。

始まりに、一色先生が持参された、同じモチーフの作品例をいくつか紹介を受けました。次に先生が事前に描かれた自作の作品を使って、スポンジの使い方について説明を受けました。その後、スポンジと筆を使って実演が行われ、塗り方の順序と方法を学びました。スポンジは塗分けた境界をぼかす、絵の具を毛羽立たせてマチエールを作る等、ぶどうや桃を描く以外にもいろいろを応用が出来そうな技法です。

絵は構図が8割との言葉を受けて、余白、間の取り方を検討し、また、モチーフから何を感じるかを考えながら、実技に入りました。葡萄、桃、ガラス皿、のシンプルなモチーフの構成で受講生全員が背景を含め質感までかなり描き込みのできた絵を完成することが出来ました。残り30分は全作品を並べて、講評会を行い充実した一日講座となりました。

[実施概要]

実施日 2019年8月4日(日)午前10:00~午後4:00  一日講座
参加者  30名
指導講師 一色映理子先生 (武蔵野美術大学・女子美術短期大学非常勤講師)
担当者  堀場、紺野